検査の結果を聞きに行ったらがんと宣告されて心の整理がつかないの…どうしたらいい?
そうだよね…誰かに話せたのかな?
心の整理がつかないと話せなかったりするよね。
同じがんを経験した人になら話せたりするのかな?
同じがんを経験した人なんて周りにはいないし、家族や友人にも心配かけたくないの…
そんな時はピアサポートをしているところがあるって知ってる?
ピアサポートとは?
同じような体験をしたピア(仲間)として、悩んだことや、体験したことなどを共有して一緒に考えていくことです。
誰かに話すことによって、気持ちの整理ができたりします。
ピアサポーターがあなたの気持ちに寄り添い一緒に考えます。
がんの経験者が、がんになった人に支援ができるよう作られた制度があります。
国はがん対策基本法(2006年)によりがん対策推進基本計画をつくり、取り組むべき施策として「がん患者の不安や悩みを軽減するためには、がんを経験した者もがん患者に対する相談支援に参加することが必要である‥(中略)‥がん患者・経験者との協働を進め、ピアサポートをさらに充実するように努める。」と記されています。
支援の輪が広がり、仲間と仲間が繋がれるといいですね。
がんピアサポートって言葉を初めて知ったわ…
同じ経験者になら話せるのかもしれない。
ところでどんなことをしているのかな?
活動については次で話すよ。
誰かに話せると気持ちが楽になったりするから知ってもらえると嬉しいなぁ。
ピアサポート活動紹介
今しているピアサポート活動は、座談会による交流を中心に相談できる場所をつくっています。
個人メール相談をはじめとして、いつでも相談したいときに皆と話せるオープンチャットもしています。
またがんについて知っていただくために、いのちの大切さを伝えたり、アピアランスケア=外見に関するサポートにも繋げていけるように地域の中でできることを中心に今後も活動していきます。
そういうことをしているのね。知らない事ばかりで驚いちゃう。
でもどこで利用ができるのかしら…?
活動の幅はたくさんあると思うのだけどまだまだ知ってもらうことからしないといけないね。
ポポ反省…
ピアサポートを利用してみる
ポポメリーでしているピアサポートについて、現在、勉強に取り組んでいるスタッフが10名誕生しています。
まだまだポポと同じひよっこですが、仲間と一緒に考えていきますよ。
そして、座談会などに参加することで、ピアサポーターに会うことができます。
がんの宣告を受けた直後から誰かにサポートされるって大切なんです。
聞ける人がそばにいるだけで手術への向き合い方が違ってきます。
手術を受ける不安から、今しておくべきことを頭の中で考えただけではわからないこともたくさんですよね。
そうした情報整理にもお役に立てると思います。
手術の後は、気にかかる日常生活での困ったことで、こうしてみたら良かったことの工夫を、身近な情報としてお伝えしながらサポートしています。
経験者の話が気持ちの整理にもとてもお役に立てると思いますよ。
お気軽に座談会に参加していただき、ピアサポートを体験してみてくださいね。
ピアサポートをお手伝い
してみたい
(ピアサポーターの募集)
ピアサポートに興味もってくれたかな?
ポポメリーにはピアサポーターの卵になる仲間が集まってるよ。
会員になる方法を教えるね!
ちゃんと募集しているんだけど知ってた?
ピアサポーターになると
参加することで、あなたの経験を活かし、ピアサポートの仕方など体験することもできます。
がんについて共に学んで、考えてみたり知ることで、自分の生き方を生かした活動ができるでしょう。
仲間同士で支え合うことは共感が得られ、安心に繋がります。
QOL(生活の質)の向上のために、自分の経験が生かせるだけでなく、色んな人の経験を知りたいと参加される人のサポートにもなります。
ピアサポーターの声
島根県益田市にある益田赤十字病院《ほっとサロン益田》は2021年に15周年を迎えます。
会長の野稲 和男さんは、サロンに関わって6年(代表になられて5年)になります。
野稲さんの活動は、がん患者の相談支援だけでなく、こども達にむけて「いのちの授業」を行ったり、「アドボカシー活動」もされています。
アドボカシー活動とは「がん患者さんの治療、療養生活を政策や制度面から良くしていきたい」という活動のことです。
がん患者として島根県のがん政策に提言されることで、患者の声を届けています。
がん対策推進協議会委員、がん対策推進協議会患者家族支援部会委員もしている島根県のがんピアサポーターの野稲さんから、ポポメリー代表とポポメリーで活動する事となる仲間(=なかま)に向けてメッセージを頂きました。
※島根県はがん対策条例が最初に制定されたがん政策における先進県です。
ピアサポートとは(同じ経験を共有し一緒に考える)ことです。
ピアサポートは、仲間による仲間への支援という形で行われます。
広い意味では、がん患者に深く関わってきた身内もピアサポーターです。
配慮事項・コミュニケーション・基礎知識などのスキルを習得した方が『認定ピアサポーター』となります。
ピアサポーターは、医療者や専門家では出来ない事が有ります。
『私も同じ思いでした』その一言で相談者は「自分一人ではない」ことを知り、孤独から解き放たれます。
『体感を共有』出来るピアサポーターが患者には、心強い存在なのです。
がんになったあなたは今何がやりたいか?これから先、あなたのもとに集まったなかまと、あなた自身がなにを、誰の為にしてあげられるのか?今集まったなかまと何をしようとしているのか?だれ一人も欠けることなく、みんながワクワクできる活動をして下さい。
あくまでも主体は、あなた自身でありポポメリーのなかまです。
私たちはあなたととポポメリーのサポーターです。
ほっとサロン益田 野稲和男
よくある質問
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Q.がんの検診を受けたら再検査と言われ不安で仕方ありません。これってがんだから再検査になったのですか?
A .がん検診を受けて再検査になった場合でも、がんと診断がついたわけではないので、必ず再検査を受けて結果を確認しましょう。
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Q.ポポメリーにはどんな方が多く来ていますか?
A .ポポメリーをご利用いただいている方の多くは女性で、がんに罹患されている方、次いでご家族、ご友人がいらっしゃいます。年代は30代から70代と幅広い年代の方にご利用いただけています。
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Q.今の治療が本当にあっているか知りたいです。どうしたらいいですか?
A .ポポメリーでは診断や診察といった医療行為はしていません。情報にたどり着くまでのお手伝いをしています。治療の詳細は主治医に確認することをお勧めします。